幻の秘湯、黒平温泉

2018年09月23日 14:31
幻の秘湯、黒平温泉

皆さん昇仙峡の奥黒平に温泉があったことをご存知ですか?
先日まで管理人は全く知りませんでしたが、神社の関係者がこの黒平温泉へと山道を30分程かけて登ってきたらしいのです。画像と若干の説明をして頂きましたが、実際にいっていない管理人はどうにも理解ができず・・・。
で、全く持ってこの情報を知りえていない管理人は調べてみました。
すると直ぐに甲府市のHPで紹介されていたので、内容がまず分かりました。
その後さらに調べてみたらこの黒平温泉が小説で登場する場面を見つけました。
「遠きに目ありて」天藤 真
山国に黒平温泉という温泉があるのを知って・・・
野猿谷という渓谷の山小屋に泊まって・・・
信玄の隠し湯といわれている山の湯だそうで・・・
甲府の奥の・・・
ネットで見つけたのでまだ読んではいないのですが、抜粋した箇所を見ても分かるようにこれって黒平温泉の事よねと。ざっくり読んだ感じ推理小説ですね。管理人が好きな推理物なので時間が出来たら読みたいと思います。

と話がそれてしまいましたが、甲府市のHPを読む限り昔は黒平も賑やかな場所だったんだと分かりました。
またこの温泉が湧き出ている場所は神社の神領域内であり、神社の拝殿に掲示されている掛け軸にも「湯谷社・温泉」の表記があります。とってもありがたい温泉なんですね。
しかし、管理人が置いてきぼりになったのは残念です。
また行くときがあるのかしら?

~甲府市HPより~
黒平温泉は、摂氏25℃以下の冷泉で、江戸時代以前から昭和35年ごろまで旅館などが営業されていました。

市内最北端にある黒平町は標高が1,000mを超え、その冷涼な気候から6~8月に来客が集中していました。また、江戸時代は、金峰山の山頂にある金櫻(かなざくら)神社の本宮への参詣ルート沿いに位置していたこともあり、参詣者と湯治客で大変にぎわったそうです。

元文2(1737)年7月に黒平温泉を訪れた八日町(現:中央)の町人の日記には「温泉湯は約700名もの湯治客でごった返し、宴会を開き浄瑠璃(るり)や三味線などで大いに楽しんだ」と記されています。
また、「山梨県史・資料編10」には、県内だけではなく、長野県の佐久や諏訪など遠方からも来客があったと記述があり、甲府の名所の1つだったことがうかがえます。

下黒平の人たちは、現在でもパイプを使って自宅に温泉を引き、沸かして入浴などに使っているそうです。

※現在、黒平温泉に入浴できる施設はありません。