10月は神社に神様が不在になる?
2017年09月24日 12:00
10月は神社に神様が不在になる?
神無月だから10月は神社にお参りしても神様がいないから・・・と。
こちらの考え方には諸説あるそうです。
今日宮司様がいたので聞いてみました。
旧暦10月。全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月で神様が留守になるので神無月と呼ぶ。
実際神様が神社を留守にすることは無く、分身が出雲の国へ行っているという解釈になるそうです。
また、「新穀で酒を醸すことから、カミナヅキ(醸成月)」という解釈もあるとのこと。
他にも
神無は当字なり。醸成月の義。万葉集十六十三、「味飯を水(酒)に醸成(かみなし)、云々」十月は翌月の新嘗の設けに、新酒を醸す月の義。
と記載のあるものもあります。
更に徒然草(吉田兼好)では
十月を神無月といひて、神事に憚るべきよしは、しるしたる物なし。
もと文も見えず。但し、当月、諸社の祭なき故にこの名あるか。
この月、万の神達大神宮へあつまり給ふなどいふ説あれども、その本説なし。
さる事ならば、伊勢にはことに祭月とすべきに、その例もなし。十月、諸社の行幸、その例も多し。但し、多くは不吉の例なり。(徒然草202段)
※十月を神無月といって、神事を行うことは遠慮しなければならないといことは、記したものもないし、根拠とする文もない。但し、この月には諸社の祭がないためにこの名があるのだろうか の意
と記載があります。
つまり、かんなづき=神様がいない月では無いという事ですね。
という事で、通年通して神社には神様がいらっしゃると解釈した管理人です(#^^#)
一口メモ:吉田兼好は神職の家柄であり、父兼顕も吉田神社の神職であったそうです。